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今回はDTM環境でのハモリの入れ方・作り方をご紹介します。
※本記事は2015年の記事を再構成したものです。
3度ハモリまずはハモリの基礎知識からご紹介。
ハモリでよく使用される手法として、3度下ハモリがあります。
下の画像のように、青字が主旋律で「ドレミファソラシド」のとき、
赤字が三度下ハモリで「ラシドレミファソラ」となります。
※Cメジャースケールのとき

煩雑な理論を学ばなくても、Cubaseのピアノロール画面で音程を3つ下げるだけで簡単にハモリが作れてしまいます。このように3度下でハモることで主旋律を目立たせることが可能です。
※これはCメジャースケールの(黒鍵を使用しない)場合です。
スケールによっては、全ての音符を単純に3度下(3度上)にすると、スケール(キー)に合わない音が出てくるので、そのときは不協和音になってしまった音を主旋律に対して上下させてみましょう。
DTM・DAWソフトによるハモリの作り方ハモリの基礎知識が分かったところで、DAWソフトである「Cubase」でハモリを作ってみましょう。
まず実際に私がハモリを入れた音源がこちら。
女声ボーカルに、私の男声ボーカルでハモっています。
(10~16秒の部分)
※ハモリの部分から再生されます。
VariAudioによるハモリ作成方法
それではCubaseに搭載されているVariAudioというピッチ補正機能を使用した場合を解説します。
- 主旋律のボーカルトラックの波形をダブルクリックしてVariAudioを開き、
音程を確認する。これで、上の動画(10~16秒の部分)の主旋律の音程は「ラ シ ラ」だとわかりました。 - ボーカルトラックをコピーして、ガイド用ハモリトラックを作成。
作成したトラックの波形を選択し、「編集」→「機能」→「独立コピーに変換」と選択。
独立コピーに変換することで、コピーしたトラックの音程をいじっても、
コピー元の主旋律には、変更が適用されないようになります。 - ガイド用のハモリトラックの波形をダブルクリックして、VariAudioを開き、
音程を全体的に上げ下げする。今回は、聴いてみてしっくりきた5度上にし、
ハモリの音程は「レ ミ レ」としました。 - ハモリトラックで作成した音程を覚えて歌を録音します。録音するときは、
主旋律はミュートにし、作成したハモリトラックは再生されるようにします。
このようにすることで、主旋律につられることを防ぐことができます。
※ソフトで作成したハモリは人間的な声でなくなる場合があるので、
ハモリは実際に録ることをおすすめします。
実際に録ってみるとこのようになりました。
事前にガイド用に作成したハモリの音程は「レ ミ レ」でしたが、
最初の短いレをなくし、「ミ レ」の2音としました。長さが短い音は、
省略するとスッキリ聴こえることがあります。また、5度上で作成しましたが、
男声なので、1オクターブ下げました。
もう一度聴いてみましょう。
5度上ハモリを1オクターブ下げたハモリです。
※ハモリの部分から再生されます。(10~16秒)