
お世話になっております。
「理系男子の流儀」管理人の「やな」です。
本業で化学系研究開発者に従事しながら、副業で企業等へ楽曲提供をさせていただいております。
本記事では以下の項目をご紹介いたします。
- 今回の楽曲提供実績
- 楽曲制作に用いた機材
- 企業に楽曲採用されるサウンドメイキングのコツ
- まとめ
今回の楽曲提供実績
楽曲提供させていただいた商品
丸大食品株式会社様
仮面ライダーゼロワン ウィンナー&フィッシュソーセージ

引用元:丸大食品株式会社 仮面ライダーゼロワン ウィンナー&フィッシュソーセージ
テレビCM動画
CMはテレビ朝日系列で現在放送中です。
また、CM動画は以下の公式サイトから閲覧可能です。(スマホ不可)
映像にかなり力が入っていて、爆薬による発破シーン、バイクのドライビングシーンがTwitterで話題に挙がっています。ぜひ動画の方をご覧いただけますと嬉しいです。
↓ なお、楽曲はPC・スマホで以下からフル試聴いただけます。
Acrylamide - Dose Of Medicine
※こちらの曲のインストゥルメント(歌なし)バージョンを楽曲提供させていただきました。
楽曲制作時の使用機材

やな 担当
- DAW / Steinberg Cubase Pro 9 (約6万円)
- IF / RME Fireface UCX (約15万円)
- Vocal Mic / BLUE Baby Bottle (約4万円) ※インストには不使用
- Bass / Ibanez SR505-TKF (約5万円)
- Bass Processor / Fractal Audio Systems Axe-Fx II XL (約32万円) ※必須ではない
- Drums / TOONTRACK SUPERIOR DRUMMER 2.0 (約5万円)
- Plugins / WAVES (約10万円)
OwMyOwl 担当
- Guitar / Ibanez RG7421PB CNF (約5万円)
- Guitar Processor / LINE6 POD HD - Desktop (約4万円)
企業に楽曲採用されるサウンドメイキングのコツ
上記の機材を用いていますが、CMに採用されるために必要な楽曲クオリティを確保するために特に重要な機材は以下です。
- ①ギター用アンプシミュレータ「LINE6 POD HD (Desktop)」
- ②ドラム音源 「TOONTRACK SUPERIOR DRUMMER 2.0」
- ③VSTエフェクト 「WAVES」
順番に各機材のサウンドメイキングのコツを解説していきます。
①ギター用アンプシミュレータ「LINE6 POD HD (Desktop)」

価格4万円と低価格帯ながら、企業へ楽曲採用が可能なサウンドクオリティを発揮できるアンプシミュレータです。経験的にギター本体は5~10万円程度であれば十分であり、約70%はこのアンプシミュレータ / エフェクターでサウンドが決まると考えております。
もちろん10万円より高価格帯のギターの方が良い音は出やすいのですが、楽曲全体で見た時のその音質上がり幅は小さく、アンプシミュレータ等の他の機材に資金を投資した方がコストパフォーマンスは高いです。
ただ、LINE6 POD HDは既に生産完了しており、おそらく中古品しか出回っていない状態です。
同価格帯の代替品として、2019年11月現在では以下の「MOOER GE200」がおすすめです。
CM提供曲のギター担当のOwMyOwlくんも2019年に以下に乗り換えました。
ギターの音作りに関しては彼の方が知識・技量ともに圧倒的に上なので、間違いないと思います。
GE200テスト
— OwMyOwl@💀悪夢コンピ💀 (@OwMyOwl) July 6, 2019
3分いじっただけでかなりモダンメタルなサウンドになった
すごE pic.twitter.com/poNEJ8aChI
②ドラム音源 「TOONTRACK SUPERIOR DRUMMER 2.0」

ラウドロック系・メタルコア系等のバンドサウンドにおいて、ギターと同レベル位に重要なのが、ドラム音源です。いかにギターのサウンドメイキングが完璧でも、ドラムの占める帯域は非常に広いので、ドラム音源・音作りがイマイチだと楽曲としてもイマイチになってしまいます。
ドラム音源については、以下の記事で詳しく記載しています。
なお、無料で私が使用しているSuperior Drummerの音作りのプリセットがダウンロード可能です。
よろしければぜひご参照ください。
↓ 2019年現在は「SUPERIOR DRUMMER "3"」にアップデートされています。
補足ですが、スネアドラムとバスドラムに隠し味(約5%)程度に「Chango Studios Drum Kit」の音源を混ぜています。クオリティにはあまり影響度はなく、私のこだわりです。
Official Chango Studios FOP KIT Drum Samples (Perfect for Post-Hardcore)
Chango Production Store
③VSTエフェクト 「WAVES」

VSTプラグインエフェクトの王道「WAVES」です。
私のサウンドメイキングは、ほぼ100%をWAVES製品で行っています。
以下のプラチナバンドル(詰合せ)にいくつか買い足しています。
バンドサウンドにおいては、楽器機材が最も重要だと思われがちですが、私はミックス・マスタリングも同等以上に重要だと思います。
クオリティを決める重要度の比率としては、「楽器機材(録音):VST機材(ミックス) = 40 : 60」くらいだと思います。
記事の最後にミックス・マスタリングのやり方を解説した記事のリンクをご紹介していますので、合わせてご覧ください。
④その他
ベース用アンプシミュレータに使用機材の中で最も高額な「Fractal Audio Systems Axe-Fx II XL」を用いていますが、クオリティの確保ではベース用アンプシミュレータも数万円程度の機材で十分だと思います。
なお、私のソロ活動では上記をギターに使用していますが、今回はギターをOwMyOwlくんに任せたので、出番なしとなりました。正直、彼のサウンドメイキングなら「MOOER GE200 (4万円)」で同等のクオリティになってしまいます…。使いこなしの技術があれば、ギター本体5万円 + エフェクター4万円 = 10万円以下で十分ということになります。
必須機材の概算合計投資金額
- ギター本体:5万円
- ベース本体:5万円
- ギター用アンプシミュレータ:4万円
- ベース用アンプシミュレータ:4万円
- ドラム音源:5万円
- VSTエフェクター:10万円
- オーディオインターフェイス:5万円
- ヘッドホン:2万円
合計40万円程度あれば企業CMへの楽曲採用は可能だと思います。
回り道せずに必須機材を揃えて、無駄な買い物をしなければ元を取るのは現実的です。
一方、私は試行錯誤および必須以外の機材(好み・こだわりで選定した製品)を購入したため合計約200万円投資しており、売上200万円の回収に2011~2017年末まで掛かりました。現状の機材に満足しており新製品にほぼ興味がないため、最近はほぼ支出していません。よって、2018年以降は継続して収支はプラスです。
まとめ
- テレビCM 「仮面ライダーゼロワン ソーセージ」に楽曲提供しました
- 楽曲が企業に採用されるクオリティを実現するためには、「アンプシミュレータ」と「ドラム音源」と「ミックス・マスタリング」が最重要です
- 楽曲採用のための必須機材の合計投資金額は40万円程度です
以上、ご参考になれば幸いです。
ミックス・マスタリング 参考記事
1. ギター編
2. ドラム編
3. ベース編
4. ボーカル編
5. マスタリング編
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