お世話になっております。
資産運用について複数回に分けて解説していこうと思います。

株価-ワールドマーケット

前提条件
今回は第2回目の解説になります。
以下の第1回の記事のように、ライフプランの設計を実施し、「月あたりの投資額」および「人生に必要な資産」を算出していることを前提とします。

【第1回】 あなたもできる資産運用 「ライフプランの設計」 : 理系男子の流儀【第1回】 あなたもできる資産運用 「ライフプランの設計」 : 理系男子の流儀 

解説者である私の資産運用状況は以下です。
※株式資産のみ

2015年4月 100万円 
2016年4月 132万円
2017年4月 368万円
2018年4月 557万円

3年間で+457万円増加。
平均すると年間+152万円、月間+12万円となります。

私よりも資産運用が上手くいっている方にとっては、本記事は有益な情報にはならないため、情報の取捨選択をお願いいたします。

また、私は理工学研究科出身であるため、資産運用方法については全くの素人です。
完全に独学と経験で身に付けた方法の紹介になります。
これをご了承いただいた方のみ本記事を閲覧下さい。





投資の始め方

それでは、解説の第2回目スタートです。
資産運用を行う際、まずはじめに「運用方法の選択」を行う必要があります。
まずは全体像の把握をしましょう。

資産運用の方法としては、主に以下のものがあります。
運用方法にもよりますが、下に行くほどリスクとリターンが増大します。
  1. 銀行預金
  2. 投資信託
  3. 株式
  4. 仮想通貨

それぞれについて簡単に解説します。




    1.  銀行預金
    皆さんもご存知の通り、現在のメガバンクの普通預金の金利は0.001%です。
    つまり運用益はゼロに等しいです。ローリスク・ノーリターン。私は銀行預金は「何もしていないこと」と同義だと考えています。むしろ、資産運用により得られるはずだった利益を得られないので、極めて高い確率で損をする選択肢だと思います。

    銀行預金 少ない金利




    2. 投資信託(ファンド)
    投資信託とは、企業等に属する投資のプロ (ファンドマネージャー)に資産運用を任せる方法です。基本的にはローリスク・ローリターンだと考えられますが、選択する金融商品によっては、ミドルリスク・ミドルリターンになる場合もあります。大体1万円程度から始めることができます。(※最低開始額は100円からですが、100円を運用してもほぼ意味はないので無視します。)

    ファイナンシャルプランナー


    ↓ 私の場合この本で基礎を理解しました
    私は、会社での「企業型確定拠出年金」と、生命保険の「個人年金保険」で投資信託を選択し、運用を行なっています。いずれもローリスク・ローリターンを選択しています。また、「確定拠出年金」は、掛け金と運用益に対して税金が免除されます。「個人年金保険」は、その運用支払い額に応じて年末調整で税金が返ってきます。私の場合、節税と運用益で年間10~20万円程度の利益が得られています。

    利益としては大きくはありませんが、老後の「守るお金」の貯蓄として選択の価値はあると考えています。

    【ご参考】
     ■企業型確定拠出年金のメリットについて
     http://www.tantonet.jp/archives/726

     ■個人年金保険のメリットについて
     https://www.hokennavi.jp/cont/column-life-kojin-004/





    3. 株式運用・株式投資
    株式会社は、経営のために「金融機関からの借り入れ」と「発行した株式を投資家に購入してもらう」ことにより、資金を調達しています。会社によっては、投資家から株式を購入してもらうために、配当金や株主優待の贈与を行います。

    株式運用では、投資家はこの配当金と株主優待で利益を得ることができます。また、株式は証券会社を通して投資家間で売買することができます。そして、売買時の株式価格(=株価)は、企業の業績や国内外の経済状況により変動します。よって、購入価格よりも高く売却をすることで利益を得ることができます。

    金のなる木(株)を手に入れて喜んでいる投資家

    まとめると、利益は「配当金 (=インカムゲイン)」「株主優待」「売却益 (=キャピタルゲイン)」で得ることができます。株式は発行している会社により、リスクとリターンが大きく変わるので、ミドルリスク・ミドルリターンと考えられます。株式により価格は大きく異なり、最低では数万円から始めることができます。

    私の場合は、ローリスク・ローリターンで運用しています。具体的な購入株式銘柄(会社名)と損益は毎月上旬に当サイトで報告しています。

    株式投資については、第3回の解説記事で深く掘り下げたいと思います。


    【ご参考】
    ↓ TV番組「月曜から夜ふかし」で人気の優待名人 桐谷さんの解説はこちら







    4. 仮想通貨
    選択する理由がない最悪の運用方法だと考えられます。始める人を増やさないために解説します。
    仮想通貨とは、暗号理論を用いて電子的に発行される通貨です。暗号通貨が本来の呼び名ですが、マスメディアによる誘導で仮想通貨の方が定着しました。仮想通貨には、「イーサリアム」「ビットコイン」「ライトコイン」「リップル」「ビットコインキャッシュ」「モナコイン」「リスク」「ネム」等があります。

    仮想通貨は、需要と供給により価格が変動します。よって、価格が低いときに購入し、価格が高いときに売却することで利益を得ることができます。メリットとしては、少額(数千円)から始められることと、10倍以上にも価格が値上がりする可能性があることです。
    しかし、デメリットが極めて大きく以下のようなことが挙げられます。
    • 値動きが需要と供給のみで支配されており予測困難
      (株式の場合は経済状況や会社業績で予測可能)
    • 値動きの制限がなく、一瞬で暴騰暴落する
      (株式の場合は、ストップ高・ストップ安の設定により保護)
    • 国家のような中央管理者がいない
    • 紛失・ハッキングのリスクがあるにもかかわらず、トラブル保証がない
    • 税金が大きくかかる (住民税10% + 所得税15~55%)

    余剰資金に相当余裕があり、超ハイリスクで運用したい。思考停止して運に任せてギャンブルしたい。国内外の経済状況把握や企業分析をするのが嫌、あるいはその能力がない。
    という方以外は、選択する理由がないです。


    オススメの運用方法



    私の独断と偏見ですが、オススメの運用方法は以下です。

    • 老後のための「守るお金」は投資信託で運用する
      ※特に「確定拠出年金」「個人年金保険」は運用益に加えて節税効果もありオススメ
    • 余剰資金の「攻めるお金」は株式で投資・運用する

    実際私はこれらの方法で、本業・副業の片手間に運用して、毎月15万円近く運用資産を増加させています。

    運用の始め方
    いずれも証券会社の証券口座を開設すれば始められます。

    ■投資信託
    「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」「SMBC日興証券」「カブドットコム証券」「フィデリティ証券」「野村ネット&コール」「岡三証券」「武蔵証券トレジャーネット」「内藤証券」等が良いと思います。

    ■株式
    「SBI証券」「カブドットコム証券」「楽天証券」「マネックス証券」「松井証券」「岡三証券」「内藤証券」「ライブスター証券」「GMOクリック証券」「エイチ・エス証券」等が良いと思います。


    証券会社の選び方や、口座開設後の流れなどの詳細は以下の書籍にお任せします。
    絶対的に良い証券会社はないので、以下の書籍で解説されている各社の特徴と、自分の要求事項が合う証券会社を選択しましょう。
    情報量が多く取捨選択に時間が掛かるためオススメはしませんが、ネットで調べても良いと思います。私の場合は、以下の書籍を読むのが近道でした。


    ■投資信託

    ■株式投資・運用

    以上、ご参考になれば幸いです。