いつもお世話になっております。
DTM速報管理人のロケットえんぴつ3号です。

先日、ボーカル録音の音質向上のため、初のコンデンサーマイクを購入しました。
備忘録のため、録音した音声を基に簡単にレビュー・解説します。


従来はダイナミックマイクSHURE SM58を使用




今後はコンデンサーマイクRODE NT3を使用


DTM環境




目次

  1. コンデンサーマイクの特徴
    ・メリット (音質)
    ・デメリット (使用、保管方法)

  2. コンデンサーマイク「RODE NT3」の特徴・優位性




1. コンデンサーマイクの特徴

  • メリット (音質)

コンデンサーマイクの優位性として、クリアな音質、出力が高いため大きな音で録音可能な点が挙げられます。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクとのボーカル比較音源がこちら。


前半(0:00~1:28) : ダイナミックマイク SHURE SM58
後半(1:29~2:56) : コンデンサーマイク
RODE NT3
Vocal : Rocketpencil3go(ロケットえんぴつ3号)
Mix : Rocketpencil3go(ロケットえんぴつ3号)

Equipment
DAW : Steinberg Cubase 6
Mic : SHURE SM58(0:00-1:28), RODE NT3(1:29-2:56)
Interface : ROLAND QUAD-CAPTURE

Song : glow (www.nicovideo.jp/watch/sm11209477)

おそらく需要がないスクリームでのマイク比較はこちら

SHURE SM58(0:00-0:41)
RODE NT3(0:42-1:23)

主観的な感想ですが、
  • コンデンサーマイク(後半)の方がクリアな音質、高域が強く、音抜けが良い
    特にサビでオケが大きくなるときに顕著
  • コンデンサーマイク(後半)の方が音の解像度が高い
    低音成分や細かい息遣いが聴こえやすい
    ただ、ブレス、リップノイズ対策が必要
  • 歌が下手なので練習した方が良い
ということがわかりました。



そこで、客観的なデータとして、各マイクの周波数特性を見ると…

ダイナミックマイク SHURE SM58         コンデンサーマイク RODE NT3
SHURE SM58 周波数帯域RODE NT3 周波数帯域

この図から、
  • ダイナミックマイク「SM58」は、「100[Hz]以下の低域」および「10000[Hz]以上の高域」が弱い
  • コンデンサーマイク「NT3」は、低域から高域まで広い周波数を録音可能
ということがわかります。

コンデンサーマイクは高域まで良く拾うため、クリアで音抜けが良くなったと考えられます。
また、ボーカルミックス時、イコライザーで低域80[Hz]以下はカットしているのですが、
コンデンサーマイクの方が芯があるように聴こえます。

まとめ

  • ダイナミックマイクSHURE SM58は高域が弱いため少しこもる
  • コンデンサーマイクRODE NT3は広い帯域が録音可能で特に高域がクリア
    ただ、リップノイズ対策が必要



・デメリット (使用、保管方法)

コンデンサーマイクにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
  • 落下、衝撃に弱い → ライブ使用不可
  • 湿気に弱い → ポップガード必要、除湿環境で保管必要
  • ファンタム電源供給が必要
  • 集音性が高いため、環境音、ノイズを拾いやすい

一方、ダイナミックマイクは、耐久性、耐衝撃性が高く手軽に扱えます。

また、電源供給が不要です。


理由は構造の違いにあるのですが、今回は割愛。

興味のある方はこちら↓

マイク 内部構造 - オーディオテクニカ

http://www.audio-technica.co.jp/atj/html/mic/01/

私の場合、
  • コンデンサーマイクは持ち運ばず、家でしか使わない
  • このドライボックス(安物)に保管して湿気対策

  • このオーディオインターフェイスでファンタム電源供給

  • 静かな環境で録音


以上のように使用しています。

まとめ

  • コンデンサーマイクは衝撃、湿気に弱く、保管に対策が必要
    集音性が高いため、使用時はノイズ対策が必要
  • ダイナミックマイクは高耐久性、耐衝撃性があり、ライブで使用可能




2. コンデンサーマイク「RODE NT3」の特徴・優位性

最後に、なぜ数あるコンデンサーマイクの中から、「RODE NT3」を選択したかご説明します。
  • コストパフォーマンス
コンデンサーマイクのアマチュアでの定番は、多く売れているという点では「RODE NT1-A」と言えます。
音質がクリアで、高域が強く抜けが良いので、ボーカルを目立たせる歌ってみた等でも、人気です。
一般的にコンデンサーマイクは高価ですが、RODEは比較的低価格で、コンデンサーマイクらしい音が出るのでコストパフォーマンスが高いと考えられます。
  • 単一指向性
コストパフォーマンスからRODEの低価格帯に絞りましたが、RODEのマイクにも複数種類があります。
ここで、「RODE NT1-A」のレビューを調べると、コンデンサーマイクの弱点である「集音性が高いため、環境音、ノイズを拾いやすい」ことに悩まされている方が少なからずいました。
そこで、横方向の音を拾いにくく、前方からの音に対する超単一指向性を持つ「RODE NT3」に注目。
広い集音帯域、そして超単一指向性を兼ね備えているため、コンデンサーマイクらしい音で録れ、環境音を拾いにくいというイイトコ取りです。

以上から「RODE NT3」を選択しました。
結果、高域までクリアな音で録れて、また、環境音等のノイズのリスクが低いためおすすめです。

DSCF6398




宜しければご参考までに。