お世話になっております。
DTM速報管理人「ロケットえんぴつ3号」です。
先日、ボーカルレコーディング用に中古防音室を購入、設置しました。
購入までに、防音室の選び方をいろいろ調べましたので、情報展開致します。
防音室1時間30分位で設置完了。 pic.twitter.com/m3uldTXKmi
— ロケットえんぴつ3号@DTM速報 (@rocketpencil3go) 2016年2月13日
選定順序
- 大きさ
- 防音性能
- 価格
1. 大きさ防音室・防音ブースを購入するにあたって一番の問題が部屋に入るかどうかです。
防音室というとかなり大きいものを想像する方が多いと思いますが、
小さいものは1畳以下なんて物もあります。
(1畳 = 1.8m × 0.9m = 1.62m^2)
例えば、代表的なヤマハだと0.8畳~4.3畳までラインナップがあります。
管理人は0.8畳を購入しましたが、中は意外と広く、
ノートPC、オーディオインターフェース、マイクスタンド、カメラを持ち込んでも
窮屈さを感じずに歌うことができます。
↓ 管理人が購入したヤマハ アビテックス 「AWB3508H」 0.8畳 Dr35
ということでボーカルブースに必要な大きさは、0.8畳で調度良い位。
0.5畳だと狭く、1.0畳だと余裕という感じですかね。
あと、部屋の大きさ、持ち込みたい機材等の大きさで決定しましょう。
また0.8畳だと、壁が近いため、部屋の反響音が懸念されると思います。
しかし、写真にあるように吸音材が貼られているので、デッドな環境(反響音なし)で
録音することができます。
吸音材がない場合は、以下のようなものを後付けで導入する必要があります。
SONEX ( ソネックス ) / UNX3 CHARCOAL
↓ 実際に管理人が防音室でボーカルを録ってみた音源はこちら
あと重量についてですが、建築基準法により、通常住宅では180kg / m^2が荷重基準となっています。
防音室の重量を面積で割って、180kg / m^2を超えないように気をつけましょう。
2. 防音性能 / 遮音性能防音性能(=遮音性能)は、"Dr40"などのように、「Dr+数字」で定量化されています。
これは、Dr等級と呼ばれ、各社共通となっています。
※average sound pressure level difference between roomsの略?(出典なし)
例えば、Dr40ですと、防音室の中の音が40dB小さくなり、外に聴こえるという定義です。
歌声の声量は大体80~90dB位ですので、Dr40の防音室に入ると、
40~50dBになり、部屋の外には話し声程度の音しか漏れません。
管理人の場合、スクリーム・シャウトをするので、100dBを超えますが、
Dr35の防音室を使用しており、外に漏れる声はテレビ位の音量になるので大丈夫です。
(100dB - 35dB = 65dB)
部屋の中でテレビを観てても、上下や左右の部屋で騒音問題にはならないですよね。
このDr等級による遮音性能については、ヤマハによる解説が参考になります。
この前提条件を踏まえ、どの程度のDr性能が必要なのか判断することができます。
ボーカル用途であれば、以下のような騒音計測器を用い、
思いっきり声が出せる環境で自分の本気の声量を計測しておきます。
↓ 騒音計測器(デシベル計測)
↓ iPhoneアプリ版なら格安で済みます
そして、測定されたdB値から、防音室に必要な防音性能を決定しましょう。
ただ、個人的には、ボーカル用途にはDr35は必須だと考えています。
ボイストレーニングによって、徐々に声量が大きくなることも視野に入れた方が良いと思います。
↓ Dr30の防音室の効果
3. 価格ハッキリ言って防音室は高いです。
ですが、カラオケやスタジオ等の防音環境の施設を
複数回利用するのもなかなか費用がかかります。
DTMで歌もの作品を製作される方はよくご存知かと思います。
そこで、
- 防音室導入料金
- スタジオ利用料金
1. 防音室導入料金
まず、中古防音室購入代金ですが、以下が参考になります。
中古防音室 売約済みリスト - ピアノプラザ
この中で自分が購入したヤマハ アビテックス
「AWB3508H」 0.8畳 Dr35の価格36万円を想定します。
2. スタジオ利用料金
http://shibuya2.studionoah.jp/gear/0214/
例として、スタジオ ノア 渋谷2号店「Vo.Booth(3帖)」を想定します。
ここだと1名で、550円/1時間となります。
他のスタジオの個人練習料金でも価格は大きくは変わらないと思います。
所要時間は、
- 機材接続・立ち上げ時間
- ウォーミングアップ、練習時間
- 録音時間
- 録り音確認時間
- 片付け時間
よって、スタジオ代は合計1650円/1回。
さらに以下の要素も考慮したいと思います。
- 外出するための身支度
- バスや電車、自家用車等の交通費
- 自転車や徒歩の移動時間の時間価値
- マイク・インターフェイス・ノートPC等機材の
接続着脱、荷造りの準備時間の時間価値
したがって、スタジオ代は、合計2650円/1回と定義します。
算出結果
防音室導入費用 / スタジオ利用料金 = 360000円 / 2650円 ≒ 136 【【DTM/宅録環境】 ボーカル用中古防音室の選び方】の続きを読む