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先日Apple公式の「iPhoneのバッテリー交換プログラム」を利用して、「iPhone 6s」のバッテリーを格安で新品に交換しましたので、その方法等を情報展開いたします。





バッテリー交換キャンペーン経緯

2017年12月下旬、Appleの公式発表により「バッテリーが劣化したiPhoneにおいて、予期せぬシャットダウンを防ぐため、意図的に動作のパフォーマンスを低下させていた」ということが判明しました。

Appleはこの件について謝罪するとともに、「iPhoneのバッテリー交換プログラム」として、「2018年の12月末まで、iPhone本体の保証およびAppleCare+による延長保証期間内であれば無償交換、保証期間が過ぎている場合でも、iPhone 6以降のバッテリー交換費用を通常の8800円から3200円に値下げ」することを提案しました。

謝罪会見のイラスト

↓ Apple公式 「謝罪およびバッテリー交換プログラム提案」
iPhoneのバッテリーとパフォーマンスについて - Apple(日本)iPhoneのバッテリーとパフォーマンスについて - Apple(日本) 





バッテリー交換キャンペーン概要

まとめると以下の通りです。
  • 2018年12月末まで、バッテリー交換が無償 あるいは 3200円
  • 対応機種は、iPhone 6以降
    ※iPhone SE、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X
スマートフォンのバッテリー切れのイラスト





バッテリー交換推奨タイミング

以下のいずれかに該当している場合は、交換をご検討してみてはいかがでしょうか?
  • 現在のバッテリー容量が、新品時の容量の「80%以下」まで低下している
    ※Apple 正規サービスプロバイダによると、80%以下になっている場合は交換推奨とのこと
  • 本体保証期間が近日中に切れる
  • 使用環境によっては、充電容量が1日持たないことがある

容量低下について補足説明です。例えば、iPhone 6sの新品バッテリー容量は1715mAhと言われていますが、2年後に80%容量が低下していた場合、以下のような関係になります。

 ■ 新品時 100%充電 = 1715mAh
 ■ 2年後 100%充電 = 1372mAh

このようにiPhone画面の右上に表示されている数字が、同じ100%でも実際は容量が低下していることを示しています。

私の場合は、2016年1月にiPhone 6sを購入し、2018年8月現在で充放電サイクル数は約780サイクルで、バッテリー容量は新品時容量の82%まで低下していました。また、朝に100%まで充電しても夕方帰宅前に0%まで到達してしまうことがあったため、交換を実施しました。


ちなみにバッテリー容量の劣化具合は、以下の方法で確認できます。

「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態 (ベータ)」

iPhone 6s バッテリーの状態

↑ 交換直後なので、「100%」と表示されています。





バッテリー交換申込み方法

以下の手順で非常に簡単に申込むことが可能です。
  1. Apple公式ページにアクセス
    https://support.apple.com/ja-jp/iphone/repair/battery-power


  1. 「バッテリー交換を申し込む」をクリック
  2. 「持ち込み修理」をクリック
    ※依頼当日に交換作業を終了したい場合は持ち込み
  3. 「Apple IDを使ってサインイン」する
  4. 自宅の住所を入力し、最寄りのApple 正規サービスプロバイダを探す

    ↓ 例として「神奈川県」と入力した場合
    Apple電池交換 持ち込み修理

  5. 各店舗名の下に予約可能日時が表示されているので、「空き日時」と「距離」から最適な店舗を選定する
  6. 店舗と予約日時を選択すると、即時予約が完了します
  7. あとは予約日時に店舗にiPhoneを持ち込めばOK


    たったこれだけで完了です。
寝転がってスマホを使う人のイラスト(男性会社員)

私は、東京都立川市にある「クイックガレージ立川」を選択しました。作業時間はわずか20分で、3200円(+税)で交換できました。店舗は駅近く、店員さんの対応・店内の雰囲気が良く、非常にオススメです。





バッテリー交換 事前注意点

  • 交換依頼前に全データのバックアップを取っておくこと
    交換作業時に何らかのトラブルでデータ消失、iPhone本体故障のリスクが0%ではないため
  • 次の点を店舗に電話確認しておくとベスト
    「バッテリー在庫はあるか」、「依頼日に交換完了可能か」、「費用は3200円(+税)か」
  • 交換直後は充電状態20%程度で引き渡される
    必要であればモバイルバッテリー持参
  • 交換時に液晶画面の保護フィルムは剥がされてしまう。再貼付け不可。
    交換作業時に液晶画面に専用工具を取り付けるため、剥がす必要がある


↓ ちなみに私はバッテリー交換前は以下のガラスフィルムを用いていました

バッテリー交換後は最も普及している一般的なPETフィルムにしましたが、ガラスフィルムと比較し透過性・操作性があまりにも悪いことから、再度ガラスフィルムを購入しました。画面の綺麗さに加え、スマホ画面を傷や衝撃から保護できるメリットもありますので、ガラスフィルムがオススメです。一度使ったらもうPETフィルムには戻れませんでした。





バッテリー交換 作業動画

iPhone 6 Battery Replacement in 4 Minutes



こんな感じで電池交換を行います。

ちなみに私は化学研究開発者で、過去に数え切れない程電池を分解した経験がありますが、絶対に自分では電池交換はしたくありません。3200円で保証付きで作業していただけるのであれば、任せた方が安心安全です。(正直、2Ah近くの容量を持つ電池を充電状態で交換作業すること自体信じられません…。私は作業者とスマホ本体の安全のため残量5%まで使い切ってから依頼しました。)

また、電池の劣化要因を分析するために交換後に古いバッテリーが欲しかったのですが、Appleに返却必須のため譲渡も外観確認もダメとのことでした。充放電時にジュール発熱が高くなっていることと、不可逆容量(ヒステリシス)の発生から、電極表面のSEI被膜の厚膜化や、負極表面へのLi金属析出や、極板間のガス量増加等を予想していたのですが、確かめることはできませんでした。

交換後のバッテリーは目的によらず貰うことはできませんのでご承知おき下さい。





「iPhone」のバッテリーを格安で新品に交換する方法についてご説明しました。
格安あるいは無料で交換できるのは、2018年12月末までなのでご注意下さい。


以上、ご参考になれば幸いです。