お世話になっております。
資産運用について複数回に分けて解説していこうと思います。

株価-ワールドマーケット

記事を書いている人の資産運用状況
まずはこの記事を書いている私の資産運用状況を公開いたします。
私よりも資産運用が上手くいっている方にとっては、本記事は有益な情報にはならないため、最初に閲覧者様に情報の取捨選択をしていただきたいからです。

2015年4月 100万円 
2016年4月 132万円
2017年4月 368万円
2018年4月 557万円

3年間で+457万円増加。
平均すると年間+152万円、月間+12万円となります。

また、私は理工学研究科出身であるため、資産運用方法については、完全に独学と経験で身に付けた方法の紹介になります。これをご了承いただいた方のみ本記事を閲覧下さい。





ライフプランの設計の必要性

それでは、解説の第1回目スタートです。
資産運用を行う際、まずはじめに「ライフプランの設計」を行う必要があります。
理由は、今後の人生において必要なお金を把握して、毎月の「使うお金」、「守るお金」、「攻めるお金」を決めるためです。

  • ①毎月使うお金…固定費(食費・光熱水費・通信料・家賃など)
  • ②毎月守るお金…ライフイベント(結婚・出産・子育て・住宅購入・親の介護・自分の老後生活費)に必要な金額を毎月あたりに換算した金額
  • ③毎月攻めるお金…資産運用に回せるお金

これを把握していないとどうなるでしょうか。
「使うお金」「守るお金」まで資産運用に回して、もし運用に失敗した場合、人生設計が狂い、最悪の場合取り返しがつかないことになってしまいます。株・FXで失敗して人生終了という話は、ネット上で検索すれば多く出てくるので、怖い・危ないイメージがある方もいると思います。
しかし逆に言えば、「攻めるお金」をしっかり把握し、計画的に運用していれば、失敗しても人生の全体計画には大きな狂いは生じないはずです。

したがって、まずは「ライフプランの設計」を行なうことが重要なのです。





ライフプランを設計してみよう


ライフプランニング

ではさっそくライフプランの設計をしてみましょう。



  • ①毎月使うお金…固定費(食費・光熱水費・通信料・家賃など)
家計・貯金箱


20代単身世帯の平均額


食費
:4万5000円
電気代:3300円
ガス代:2500円
水道代:1300円
通信費:7500円
交際費:1万円
被服費:1万2000円
教養・娯楽費:2万円
家賃:6万6000円

合計は16万7000円となっています。
ここでは例として、総務省統計局の調査結果による平均額(34歳以下単身世帯)を記載しました。
(※家計調査|総務省統計局)

住んでいる地域や、個人によって差が出るので、自分の場合を計算してみることを推奨します。





例えば、
私の場合(20代独身男性)

食費:3万1500円
電気代:4800円
ガス代:2500円
水道代:3000円
通信費:5300円
交際費:3万円
被服費:1万円
教養・娯楽費:2万円
家賃:7万6000円

合計は18万3000円でした。
家賃・交際費が高く、平均より少し高い程度になりました。




  • ②毎月守るお金…ライフイベントに必要な金額を毎月あたりに換算した金額
守るお金_イメージ

様々なサイトの情報から推定したライフイベント費用

結婚式・新婚旅行・新生活準備
:519万2000円
出産:28万円 ( =出産費用70万円 - 出産育児一時金42万円)
子育て(大学までの学費):1000万円

車の購入:300万円 (推定)
車の維持費:月1万円 (推定)

住宅の購入:2500~3000万円 (推定)

老後の生活費:2000万円 (推定:平均寿命までの生活費に年金を考慮した場合)

例えば、上記全てのライフイベントを予定している場合は、合計7230万円となります。
これを勤続月数(40年×12ヶ月)で割ると、月15万円貯金が必要となります。(※家を買う場合は、家賃が掛からなくなるので、「使うお金」は5~7万円減ります。)

ただ、この計算は単純に勤続年数で割った値であり、それぞれの必要時期を考慮していません。例えば、結婚を20代後半に予定している場合は、その関連イベントまでにお金を貯める必要があります。
また、人によって価値観、人生設計が大きく異なるので、これは必ず自分で計算する必要があります





例えば、
私の場合
車と家は全く欲しいと思わないのでほぼ確実に買わない、結婚は婚活中なので一応予定する、ということを考慮し、以下の通り見込んでいます。


結婚式・新婚旅行・新生活準備:519万2000円
出産:28万円 ( =出産費用70万円 - 出産育児一時金42万円)
子育て(国立理系大学院までの学費):1134万円
老後の生活費:2000万円 (推定:平均寿命までの生活費に年金を考慮した場合)

合計3570万円で月あたり7万3000円となりました。現実的な数字になったと思います。



ちなみに転職エージェントサービスDODA(デューダ)の調査によれば、20代(平均年収354万円)の平均貯金額は毎月5万円とのことです。こちらもご参考まで。





  • ③毎月攻めるお金…資産運用に回せるお金
攻めるお金_イメージ


ここまで計算してようやく資産運用可能な金額が計算できます。

「月収」から「①毎月使うお金」と「②毎月守るお金」を差し引いた余剰金があなたの「③毎月攻めるお金」となります。

  • 「③攻めるお金」 = 「月収」ー (「①使うお金」+「②守るお金」) 

20代後半の場合 (平均)

年収   :350万円 「手取り:280万円」
月収   :29万2000円「手取り:23万3000円
①使うお金:16万7000円
②守るお金:5万円

攻めるお金 = 23万3000円 - (16万7000円+5万円) = 1万6000円

1月あたり1万6000円となります。これに加えて、副業を行なったり、節約や節税対策を行うとその分、投資に回せるお金は上乗せできます。




私の場合(20代独身男性)

年収   :600万円「手取り:470万円」
月収   :50万円「手取り:40万円」
①使うお金:18万3000円
②守るお金:7万3000円

攻めるお金 = 39万2000円 - (18万3000円+7万3000円) = 13万6000円

平均より多く「攻めるお金」に割いていることになります。これは収入が平均より高いためだと考えられます。収入が高い理由は、社会人2年目から元手100万円で投資を始めているからです。投資で得た利益をさらに投資に回しているので、複利運用で雪だるま式に収入が増えているのです。

「若いうちはまだ貯金・投資はしなくていい」という無責任な発言をする年配者が散見されますが、それは間違いで、できるだけ早く投資を始めるのが人生設計で重要だと考えています。(もちろん自己投資や趣味などで使うべきお金は惜しまず使います。)





本記事でライフプランを設計し、「攻めるお金」=「資産運用に使えるお金」と、人生に必要な資産が見えたと思います。

次回の記事では、この「攻めるお金」を実際に運用していく方法をご紹介していきます。

さいごに
次回の記事は、本記事のアクセス数やSNSでの反応で作成するか決定します。もし、想定したアクセス数が見込めない場合は、需要のないものに時間を掛けても仕方ないので、他の分野の記事の作成(音楽・化学・ライフハック)に注力する予定です。ご興味のある方は、是非リツイート等でシェアすることで、需要を教えていただけると幸いです。





以上です。



↓ 第2回の解説書きました。
【第2回】 あなたもできる資産運用 「運用方法の選択」 : 理系男子の流儀【第2回】 あなたもできる資産運用 「運用方法の選択」 : 理系男子の流儀