お世話になっております。
DTM速報管理人「ロケットえんぴつ3号」です。

先日、ボーカルレコーディング用に中古防音室を購入、設置しました。
購入までに、防音室の選び方をいろいろ調べましたので、情報展開致します。

選定順序
  1. 大きさ
  2. 防音性能
  3. 価格
1. 大きさ
防音室・防音ブースを購入するにあたって一番の問題が部屋に入るかどうかです。
防音室というとかなり大きいものを想像する方が多いと思いますが、
小さいものは1畳以下なんて物もあります。
(1畳 = 1.8m × 0.9m = 1.62m^2)

例えば、代表的なヤマハだと0.8畳~4.3畳までラインナップがあります。
定型タイプの防音室 - ヤマハ株式会社定型タイプの防音室 - ヤマハ株式会社

管理人は0.8畳を購入しましたが、中は意外と広く、
ノートPC、オーディオインターフェース、マイクスタンド、カメラを持ち込んでも
窮屈さを感じずに歌うことができます。

↓ 管理人が購入したヤマハ アビテックス 「AWB3508H」 0.8畳 Dr35
防音室 アビテックス AWB3508H

防音室 アビテックス AWB3508H 内観

WEBカメラ PV撮影

ということでボーカルブースに必要な大きさは、0.8畳で調度良い位
0.5畳だと狭く、1.0畳だと余裕という感じですかね。
あと、部屋の大きさ、持ち込みたい機材等の大きさで決定しましょう。

また0.8畳だと、壁が近いため、部屋の反響音が懸念されると思います。
しかし、写真にあるように吸音材が貼られているので、デッドな環境(反響音なし)で
録音することができます。

吸音材がない場合は、以下のようなものを後付けで導入する必要があります。

SONEX ( ソネックス ) UNX3 CHARCOAL
SONEX ( ソネックス ) / UNX3 CHARCOAL

↓ 実際に管理人が防音室でボーカルを録ってみた音源はこちら


あと重量についてですが、建築基準法により、通常住宅では180kg / m^2が荷重基準となっています。
防音室の重量を面積で割って、180kg / m^2を超えないように気をつけましょう。
2. 防音性能 / 遮音性能
防音性能(=遮音性能)は、"Dr40"などのように、「Dr+数字」で定量化されています。
これは、Dr等級と呼ばれ、各社共通となっています。
※average sound pressure level difference between roomsの略?(出典なし)

例えば、Dr40ですと、防音室の中の音が40dB小さくなり、外に聴こえるという定義です。
歌声の声量は大体80~90dB位ですので、Dr40の防音室に入ると、
40~50dBになり、部屋の外には話し声程度の音しか漏れません

管理人の場合、スクリーム・シャウトをするので、100dBを超えますが、
Dr35の防音室を使用しており、外に漏れる声はテレビ位の音量になるので大丈夫です。
(100dB - 35dB = 65dB)
部屋の中でテレビを観てても、上下や左右の部屋で騒音問題にはならないですよね。

このDr等級による遮音性能については、ヤマハによる解説が参考になります。
アビテックスの遮音性 - ヤマハの防音室とは - ヤマハ株式会社アビテックスの遮音性 - ヤマハの防音室とは - ヤマハ株式会社

この前提条件を踏まえ、どの程度のDr性能が必要なのか判断することができます。
ボーカル用途であれば、以下のような騒音計測器を用い、
思いっきり声が出せる環境で自分の本気の声量を計測しておきます。

↓ 騒音計測器(デシベル計測)
↓ iPhoneアプリ版なら格安で済みます


そして、測定されたdB値から、防音室に必要な防音性能を決定しましょう。
ただ、個人的には、ボーカル用途にはDr35は必須だと考えています。
ボイストレーニングによって、徐々に声量が大きくなることも視野に入れた方が良いと思います。

↓ Dr30の防音室の効果

3. 価格
ハッキリ言って防音室は高いです。
ですが、カラオケやスタジオ等の防音環境の施設を
複数回利用するのもなかなか費用がかかります。
DTMで歌もの作品を製作される方はよくご存知かと思います。

そこで、
  1. 防音室導入料金
  2. スタジオ利用料金
これらを比較し、何度防音室を使用したら元が取れるのか簡単に算出してみましょう。


1. 防音室導入料金


防音室 アビテックス AWB3508H 外観

まず、中古防音室購入代金ですが、以下が参考になります。

中古防音室  売約済みリスト中古防音室 売約済みリスト - ピアノプラザ

この中で自分が購入したヤマハ アビテックス
「AWB3508H」 0.8畳 Dr35の価格36万円を想定します。


2. スタジオ利用料金


Booth(3帖)
http://shibuya2.studionoah.jp/gear/0214/

例として、スタジオ ノア 渋谷2号店「Vo.Booth(3帖)」を想定します。
ここだと1名で、550円/1時間となります。
他のスタジオの個人練習料金でも価格は大きくは変わらないと思います。

所要時間は、
  • 機材接続・立ち上げ時間
  • ウォーミングアップ、練習時間
  • 録音時間
  • 録り音確認時間
  • 片付け時間
これらを考慮すると、3時間は掛かるはずです。
よって、スタジオ代は合計1650円/1回

さらに以下の要素も考慮したいと思います。
  • 外出するための身支度
  • バスや電車、自家用車等の交通費
  • 自転車や徒歩の移動時間の時間価値
  • マイク・インターフェイス・ノートPC等機材の
    接続着脱、荷造りの準備時間の時間価値
ここでは個人差がありますが、1000円/1回(往復)としたいと思います。
したがって、スタジオ代は、合計2650円/1回と定義します。


算出結果

防音室導入費用 / スタジオ利用料金 = 360000円 / 2650円 ≒ 136

以上から、今回の価格の定義では、136回防音室を利用すれば
元が取れ、136回以上利用する程、得をする
計算になります。
週一でスタジオに入る方は、3年で元が取れます。

単純に料金のメリットだけで、考えると3年掛かりますが、
スタジオと比較し、以下のようなメリットもあります。
  • 急に歌いたくなったとき、30分だけ使える
  • 毎日5分だけボイトレができる
  • 人の目が全く気にならない
  • やる気が天候に左右されない
    (雨の日にスタジオ行くのはキツイです)
少し考えただけでこんなにメリットがあります。
元を取るまでの回数と、想定し得るメリットから、予算を決定しましょう。

※今回は、中古防音室で算出しましたが、
どうしても新品が良いという方はこちらをご参照下さい


ユニット 0.8畳、1.2畳、1.5畳 - ヤマハ株式会社ユニット 0.8畳、1.2畳、1.5畳 - ヤマハ株式会社

Dr35だと…

0.8畳 - 60万円
1.2畳 - 70万円
1.5畳 - 80万円
※ざっくり価格
防音室購入サイト
防音室を購入する場合、以下のサイトで在庫状況を調べるのが良いと思います。

1. ピアノプラザ
中古防音室のご案内 アビテックス ナサール その他防音室中古防音室のご案内 アビテックス ナサール その他防音室

2. ヤフオク・メルカリ

ヤフオク!

メルカリ

↑  "防音室" と入力すると複数出てきます。
 ただ、個人出品の場合、防音室の解体・運搬・組立費用が落札者負担だと、
 数万円多く掛かることを想定しておく必要があります。
購入順序 復習
繰り返しになりますが、購入の選定順序としては、以下をオススメします。
  1. 大きさ
  2. 防音性能
  3. 価格
この順番を守らないと、
  • 部屋に入らない…とか
  • 狭すぎる…とか
  • 声が大きく漏れていて隣の部屋から苦情が来る…とか
格安で手に入れたとしても、問題が生じてしまいます。

だんぼっちがまさにこれに該当している悪い例ですね…。
(↓レビュー参照)

まとめ
ボーカルレコーディングブースの場合、

防音室 アビテックス AWB3508H 内観

大きさは…
0.8畳をオススメ

防音性能(遮音性能)は…
Dr35以上をオススメ
さらに、レコーディング用途には吸音材必須

価格は…
現在の自分のスタジオ利用頻度から予算を設定

まとめると上記のようになります。

防音室のおかげで人生が変わりました。
歌ってみた(Vocal Cover)や、バンドオリジナル曲作製、
ボイストレーニング等、使い道はたくさんあります。

宅録DTMer皆さんのご参考になれば幸いです。
何かご質問がありましたら、管理人Twitterまでお気軽にご連絡下さい。ご相談に乗ります。

以上です。