いつもお世話になっております。

DTM速報管理人の「ロケットえんぴつ3号」です。

私のバンド「Doors To Memory」ではベース、ドラム、ミックスダウン、マスタリングを担当しています。
今回は2016年6月にデモ楽曲1曲目のオケが完成したので、マスタリング方法を情報展開致します。
あくまで私の好み、考え方による個人的な方法なのでご承知おき下さい。

まずはミックス/マスタリング前後の音源をご試聴頂き、参考に値するか判断をお願いします。
※記事の作製まで時間が空いたため、メインのバンドが変わりました。
 それに伴い解説楽曲も変更しています。
①音源(ミックス処理あり、マスタリング処理あり)

②音源(ミックス処理あり、マスタリング処理なし)

③音源(ミックス処理なし、マスタリング処理なし)



本記事はマスタリング方法の解説なので、①と②を聴き比べて下さい。





以下の記事に分けてミックス前の音源から
ミックス、マスタリング後の音源に仕上げていく過程を解説していきます。

1. ギター編

【メタルコア曲】ミキシング方法 「ギター編」 : DTM速報【メタルコア曲】ミキシング方法 「ギター編」 : DTM速報

2. ドラム編
【メタルコア曲】ミキシング方法 「ドラム編」 : DTM速報【メタルコア曲】ミキシング方法 「ドラム編」 : DTM速報

3. ベース編
【メタルコア曲】ミキシング方法 「ベース編」 : DTM速報【メタルコア曲】ミキシング方法 「ベース編」 : DTM速報

4. ボーカル編
【メタルコア曲】ミキシング方法 「ボーカル編」 : DTM速報【メタルコア曲】ミキシング方法 「ボーカル編」 : DTM速報

5. マスタリング編

今ココ!





ロケットえんぴつ3号_DTM作業環境_20160519_1_Edit2
導入 マスタリングとは (本記事での定義)
それでは今回は音作り・ミキシング方法「マスタリング」です。
ここで解説するのは、ミックスダウンした2MixにEQ、コンプ、リミッター、マキシマイザー等のVSTエフェクトを掛け、音圧レベルやイコライザーの補正を行う作業です。
正確には「プリマスタリング」という工程なのですが、ここでは、便宜的にマスタリングと呼びます。


※マスタリングの全般的な話についてはこちら
【DTM】 マスタリングのコツ・Tips まとめ : DTM速報【DTM】 マスタリングのコツ・Tips まとめ : DTM速報
マスタリングでどんな音を目指すのか
マスタリング作業に入る前に、目指すアーティストの曲を目標として定めます。
これを一般的にリファレンスCD (直訳:参考CD)と呼びます。

そして、リファレンスCDをDAWソフトに読み込み、
スペクトラムアナライザで周波数帯域や、RMSメーター(音量平均値)、音量ピーク値の様子、音像の広がりを確認します。オススメのスペクトラムアナライザは、"T-RackS Metering"(無料でダウンロード可能)です。




リファレンスCD

今回のリファレンスCD (ジャンル:メタルコア/ポストハードコア)
Rise Recordsの音を理想としています。


↓ 上記リファレンスCDの解析データ
リファレンスCD_帯域
(音量ピーク値はほぼ0dB付近、RMSは-6 ~ -8dB、音像は左右目一杯、帯域はドンシャリ気味)




マスタリング前



↓ 私の2Mix (マスタリング前)の解析データ
2Mix_マスタリング処理前
(音量ピーク値が部分的に低い、RMSは-10~-9dB、音像は中心部分が密)




マスタリング後



↓ リファレンスCDを目指してマスタリング処理実施後の解析データ
2Mix_マスタリング処理後_
(音量ピーク値はほぼ0dB付近、RMSは-6 ~ -8dB、音像は左右目一杯、帯域は低域増加、高域微増)




マスタリング作業手順
それでは、上記のようにリファレンスCDに近づけていく方法を解析します。
※マスタリングする音源と、リファレンスCDによって処理は違うので、参考程度とお考え下さい。

1. イコライザー

  【超低域】
  ・30Hz以下の帯域をハイパスフィルターでカット。不要な低域をカットします。
    楽器単体の記事で解説した通り、ローカットしてきましたが、少し残っています。
  
  【低域】
  ・バスドラ(キック)の音を目立たせるため、70Hzを狭い範囲でガッツリブーストします。
    ドラム音源によって、ブーストすべき帯域は前後します。
  ・ベースの低域のボリューム感を増大するため、150Hz辺りを少し持ち上げます

  【高域】
  ・派手さを増すために、8000~10000Hzでピンポイントで数ヶ所、少し持ち上げます。
    持ち上げる帯域はリファレンスCDに近づけるように選定。

  【超高域】
  ・20000Hz以上の帯域をローパスフィルターでバッサリカット。不要な高域をカットします。

2. M/S コンプ
  ・Mid成分とSide成分を独立して調整可能なコンプを使用して、
    MidとSideそれぞれ1dBくらいコンプされるようにスレッショルドを設定します。
    M/S処理をすることにより、ギターを左右限界まで広げ、ステレオ感を得ることができます。
    また、音圧レベルを突き詰めて上げることができます。
    
3. リミッター
  ・狙った音圧までゲインを上げます。
  ・最後に0dBを超えないようにOutPutを設定します。

使用機材
ハードウェア 

基本はスピーカーでミックス・マスタリングを行います。
空間系の確認と、仕上げでヘッドホン。
最後にウォークマンで確認。

・Audio Interface / RME FireFace UC

・Monitar Headphone / audio-technica ATH-SX1a


・EQ / Waves Q10
・M/S Comp / WAVES PuigChild 670

・Limitter / Classic T-RackS Clipper


IK Multimedia | T-RackS DeluxeIK Multimedia | T-RackS Deluxe

さいごに
ミックス前後では、大きく音質が変わっている一方で、
マスタリング前後をお聴き頂くとわかるように、
そこまで革新的に音は変わっていません。

大事なのは各楽器の録音、エフェクト、ミックス段階で、
マスタリング後の完成形を意識する
ことだと思います。



ご参考までに、私がミックスのバイブルとしている書籍です。
メタルコアという極端な音作りのジャンルをやっていますが、
基礎はこの書籍に従っています。

以上、ご参考になれば幸いです。
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