お世話になっております。
DTM速報管理人「ロケットえんぴつ3号」です。
バンド「Disordered System」ではベース兼、レコーディング・ミックスダウン・マスタリングを担当しています。
今回は2015年10月に完成した楽曲「The Determination」により、ギターソロのミキシング(ミックス)方法を情報展開致します。あくまで私の好み、考え方による個人的な方法なのでご承知おき下さい。
まずはミックス前後の音源をご試聴頂き、参考に値するか判断をお願いします。
0:00-0:25 : ミックス処理前 (パンニング以外未調整)
0:26-0:50 : ミックス処理後 (以下解説の1.~6.の処理を実施)
0:50-1:15 : 全楽器ミックス処理後
それでは、順を追って処理の方法を説明していきます。
1. 左右PANの設定 (パンニング)ギターにソロとバッキングがある場合、主に以下のようなパンニングがあります。
- 左右バッキング、真ん中ギターソロ
- 左右ギターソロ、真ん中バッキング
「2.」を選択しました。
ギターソロが2種類ある場合でも、両方、真ん中にパンニングする「1.」を選択する手法もあります。
(こちらの方が一般的かもしれません。)
ここは両方聴き比べて、しっくりくる方を選択してみて下さい。
2. 音量調整
- バッキングの音を適度に小さくする
- ギターソロの音を大きくする
3. EQ(イコライザ) 処理
- 【低域】 80Hz以下をハイパスフィルターでばっさりカット。
低域感を出そうとギターで80Hz以下の低域も占有してしまうとモコモコして音抜けが悪くなります。
さらにコンプレッサーが影響を受ける帯域であり、音圧が稼げなくなります。 - 【超高域】8000Hz以上をローパスフィルターでばっさりカット。
ノイズのような音のためシャリシャリして耳障りに聴こえてしまう帯域なので必要性は低いです。
4. M/S コンプ 処理左右にパンニングしたギタートラックに対して、
- Mid(中心)に位置する音に多めにコンプレッション
- Side(左右)に位置する音をわずかにコンプレッションし、ゲインを大きく。 ステレオ感が増加します。
5. 空間系処理 (リバーブ、ディレイ)【リバーブ】
- 立体感を出すために短いルームリバーブを掛けます。
- 8分付点ディレイをステレオで左右から聴こえるように掛けます。
その結果、左側ギターのディレイ音が右側から、
右側ギターのディレイ音が左側から聴こえ、立体感が増加します。
今回は、ドライ/ ウェット = 80 / 20 の割合で結構ガッツリ掛けてます。
6. マキシマイザー
- Threshold(スレッショルド)-3.0dbの設定値でブースト
ぐっと前に出てきます
以上を踏まえ、処理前後を聴き比べてみましょう。
ありきたりな処理だとは思いますが、エフェクトは以上です。
ご参考になれば幸いです。
また、今回解説に使用した楽曲「The Determination」は以下で配信しておりますので、
気に入った方がいらっしゃいましたら、購入して頂けるとありがたいです。
売上があると、聴いて下さる方がいるという事実がわかり、モチベーションが向上します。
さらに売上は機材代等の制作費に充てることができます。
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ギター宅録機材 / 録音時の音作り方法
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2. ドラム編
3. ベース編
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作製中(2015/11/15現在)
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