いつもお世話になっております。
管理人の「」です。
バンドではベース兼、レコーディング・ミックスダウン・マスタリングを担当しています。
今回は2015年4月に楽曲「Myosotis」が完成したので、ミキシング(ミックス)方法を情報展開致します。
あくまで私の好み、考え方による個人的な方法なのでご承知おき下さい。
まずはミックス/マスタリング前後の音源をご試聴頂き、参考に値するか判断をお願いします。
音源(ミックス/マスタリング後)
音源(ミックス/マスタリング前)
以下の5記事に分けてミックス前の音源から
ミックス後の音源に仕上げていく過程を解説していきます。
1. ギター編
2. ドラム編
3. ベース編
4. ボーカル編
5. マスタリング編

それでは今回は音作り・ミキシング方法「ボーカル編」です。
メタルコアというジャンルに限らず、楽曲で最も重要であるのが
ボーカルです。
先の記事で、ボーカルが占めるスペースのため各楽器の帯域を
カットしてきましたので、その空間的及び帯域的な隙間を埋めていきます。
レコーディング注意点
音作り・録音・セッティングの注意点は主に以下です。
マイク
Disordered Systemでは、スクリームもクリーンボーカルも
ダイナミックマイク Shure SM58を使用しています。
ボーカル録りには向いていないという意見もありますが、
最初の1本だったため周波数特性の把握のために購入し、
特に問題がないのでそのまま使用しています。
オーディオインターフェイス
PCの内部ノイズを載せず、ゲインを増幅して録音するために必須。
ニコニコ動画の歌ってみた界隈で人気ということで、最初の1機として購入。
マイク同様、特に問題がないのでそのまま使用しています。
ノイズがのらずクリアな音質で録音・再生可能、コンパクトで持ち運びが容易。
ポップガード
安価、大きさが調度良い、ポップノイズをしっかり抑制。
全く問題なく使用できています。
これがないと吹かれ、破裂音が入りどうしようもないので、ボーカル録りでは必須です。
(記事作成後、ノイズ防止効果の高い金属製に変更しました。)
- 各ボーカリストに適したマイクを選択 (コンデンサー・ダイナミック)
- 近接効果で低域が過剰に出ないように20cm以上は離れる
- ポップノイズ(吹かれ音)が入らないようにポップガードを使用
- 声量が大きく変わるところはパート毎にゲイン調整をして分けて録る
使用機材
マイク
Disordered Systemでは、スクリームもクリーンボーカルも
ダイナミックマイク Shure SM58を使用しています。
ボーカル録りには向いていないという意見もありますが、
最初の1本だったため周波数特性の把握のために購入し、
特に問題がないのでそのまま使用しています。
オーディオインターフェイス
PCの内部ノイズを載せず、ゲインを増幅して録音するために必須。
ニコニコ動画の歌ってみた界隈で人気ということで、最初の1機として購入。
マイク同様、特に問題がないのでそのまま使用しています。
ノイズがのらずクリアな音質で録音・再生可能、コンパクトで持ち運びが容易。
ポップガード
安価、大きさが調度良い、ポップノイズをしっかり抑制。
全く問題なく使用できています。
これがないと吹かれ、破裂音が入りどうしようもないので、ボーカル録りでは必須です。
(記事作成後、ノイズ防止効果の高い金属製に変更しました。)
しっかり固定可能であれば何でも良いです。
安価、持ち運び用ソフトケース付きということで以下を選択。
マイクを手持ちで録音するとノイズがひどいことになるので、
マイクスタンドも必須です。
セッティング例

↓録り音にエフェクトを掛けてない段階ではこんな感じの音
メインボーカルのミックス続いてこの録り音に対してDAWソフト上でVSTエフェクトを掛けます。
ボーカルにおいては、録音時に一切エフェクトを掛けずに録っているので、
ダイナミクスの調整、細かいEQの調整、空間系処理等全てを行います。
1. 音量調整
曲のパートによって、音量を調整。微調整する際は、オートメーションを描きます。
音量調整にはコンプレッサーを使用しますが、予め大まかに調整しておきます。
2. イコライザー
【低域】
150Hz以下の帯域をハイパスフィルターでカット。こもりがちな部分をカットします。
ボーカリストによって、もう少し低い帯域に入れた方が良い場合もあります。
【高域】
耳障りであれば2000Hz辺りをカット。
ボーカルの透明感、空気感を増幅するため、8000Hz辺りをブースト。
3. コンプ
パートによって音量差を小さくし、ダイナミクスを整えます。
アタックタイムは遅く設定。
4. コーラス
コーラスを5%程掛けることで、厚みを増します。
コーラス成分はモノラルで原音と同じ中心部分に位置させます。
5. リバーブ
ステレオ感を増幅するため、リバーブタイムを短く設定した、
ルームリバーブを掛けます。
6. ディレイ
立体感を増幅するため、八分付点ディレイを掛けます。
また、ディレイ成分にステレオエンハンサーを掛け、ステレオ感も増幅します。
7. マキシマイザー
スレッショルド -3.5dbで持ち上げてます。
↓上記の処理を適用したボーカルの帯域(クリーンボーカル)

コーラス(ハモリ)のミックス
ハモリもメインボーカルと同様の処理を行います。
イコライザー処理で少し異なる点
1~2000Hzをカットして、メインボーカルと被らないようにします。
目立たない場合は10000Hz辺りをブーストします。
ダブリング処理
同じようにコーラスを2回歌って、左100%,右100%に左右パンを振ることで、
ステレオ感が増大します。(同じトラックをコピペして、片方にショートディレイを掛けてもOK)
さらに中心に位置させないことで、メインボーカルと位置的に被らないメリットもあります。
↓以上のミックス処理を行った音源がこちら
以上です。
コメント
コメント一覧 (2)
コメントありがとうございます。
基本的にはミックス処理の流れは同様です。
ただ以下に該当する場合、追加処理が必要です。
(1) 占有する周波数帯域がクリーンボーカルと大きく異なる
→過剰に飛び出た周波数ピークをカット、不足部分をブースト
(2) エッジボイスが習得できていない場合、歪みが足りない
→ディストーション等のエフェクトを掛ける
解説記事 (http://dtmsokuhou.blog.jp/archives/1009227963.html)
スクリームはクリーンボーカル以上に声質や発声方法によって、処理が変わってくると思いますので、一概には解説が難しいところです。
以上、ご参考になれば幸いです。
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