いつもお世話になっております。
管理人の「」です。
バンドではベース兼、レコーディング・ミックスダウン・マスタリングを担当しています。
今回は2015年4月に楽曲「Myosotis」が完成したので、ミキシング(ミックス)方法を情報展開致します。
あくまで私の好み、考え方による個人的な方法なのでご承知おき下さい。
まずはミックス/マスタリング前後の音源をご試聴頂き、参考に値するか判断をお願いします。
音源(ミックス/マスタリング後)
音源(ミックス/マスタリング前)
以下の5記事に分けてミックス前の音源から
ミックス後の音源に仕上げていく過程を解説していきます。
1. ギター編
2. ドラム編
3. ベース編
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4. ボーカル編
5. マスタリング編

それでは今回は音作り・ミキシング方法「ベース編」です。
メタルコアというジャンルではベースは余り目立たせようとせずに、
必要最低限な低域を残し、楽曲のボリューム感を担うことが重要です。
※ベースを目立たないように処理し、他の楽器を前に出していくので
私のようにバンドでベース兼ミックスを担当している方は、
不満を持たない精神が重要です。
レコーディング時の音作り↓上記記事のプリセットを使用した録り音の帯域

強調・カットしている音域の役割としては、
80Hz以下→バスドラム(キック)を目立たせるためカット。↓録り音にエフェクトを掛けてない段階ではこんな感じの音
90-200Hz辺り→低域のボリューム感を強調。低音の輪郭・ベースラインが聴こえる帯域。
1000-2000Hz辺り→ボーカル等他の楽器に譲る帯域。出過ぎないようにする。
2000-4000Hz辺り→カットするが、ルート弾きでも音抜け良く聴こえるように残す。バキバキした音。
ミックス続いてこの録り音に対してDAWソフト上でVSTエフェクトを掛けます。
音色の作り込みはLINE6 POD X3でほぼ完了していますので、
主にダイナミクスの調整と、DAWでしかできない細かいEQの調整を行います。
1. 音量調整
曲のパートによって、音量を調整。微調整する際は、オートメーションを描きます。
ベースラインやベースドロップ等目立たせたい所は音量を大きく、
曲が静かなパートでは少し小さくします。
2. イコライザー
【超低域】
バスドラムを目立たせるために80Hz以下をカット。
この帯域はバスドラムに任せます。
【低域】
カットした超低域の代わりに90-200Hz辺りの帯域をブーストして確保。
【高域】
ボーカル等他の楽器に譲るため1000-2000Hzは出過ぎないよう抑える。
低音楽器のベースには不要な帯域のため4000Hz以上をローパスフィルターでばっさりカット。
3. マルチバンドコンプ
スネアと被る帯域(200-500Hz)辺りの天井を決め、出過ぎないように。
4. コンプ
音の粒を揃えるためダイナミクスを整えます。
アタックタイム・リリースタイムともに速めに設定。
5. コーラス
曲が静かになるパートではコーラスを掛けることで、ステレオ感を出します。
原音はそのままでセンドエフェクトで掛けることが重要です。
コーラス成分には低域をハイパスフィルターでばっさりカットし、
ステレオエンハンサーで広げる処理をしています。
楽曲「Myosotis」では2:17~2:30の部分のみコーラスを掛けています。
6. マキシマイザー
スレッショルド -3.0dbで持ち上げてます。
↓以上のミックス処理を行った音源がこちら
こちらのアルバムの1曲目に本記事でミックス素材として
使用している楽曲「Myosotis」が収録されています。
売上があると、聴いて下さる方がいるという事実がわかり、モチベーションが向上します。
さらに売上は機材代等の制作費に充てることができます。
↓もし気になった方はダウンロードして聴いて頂けると嬉しいです。

Disordered System - iTunes
以上です。
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