お世話になっております。
管理人「」です。
今回はニコニコ動画やYoutube等においてよくアップロードされている
「弾いてみた・演奏してみた」動画の作り方を解説させて頂きます。
こちらの管理人が作成したギター、ベース演奏動画をご視聴頂き、
参考になる要素があると判断できる場合、解説記事をご閲覧下さい。
↓ギター
↓ ベース
1記事で書くと内容がビジーになってしまうので、
以下の5記事に分けて解説しようと思います。
- 動画撮影方法
- 録音方法
- ミックス方法
- 動画編集方法
- エンコード・投稿方法
それでは今回は「3.ミックス方法」を解説致します。
①ミックスに必要な機材
- パソコン、DAWソフト
- オーディオインターフェイス
- ヘッドホン or スピーカー
機材については録音方法編で解説しているので、割愛します。
↓詳しくはこちら
②弾いてみたのミックスの流れ
- 楽器の音作りのためのミックス(イコライザー処理)
ギター、ベースに求められる帯域を強調し、不要な帯域をカットします。
ギター(EQ処理後)強調する帯域
150-400Hz辺り→低音域・ロー。ブリッジミュートのズンズンくる帯域。
400-600Hz辺り→中音域・ミドル。意外と音抜けを良くするために重要な帯域。
3000-5000Hz辺り→高音域・ハイ。高域の音抜け。コード弾きのキラキラした感じが出る。
不要な帯域
60-80Hz以下→ベース、バスドラ等に任せる帯域。ハイパスフィルターでバッサリカット。
8000-12000Hz以上→耳障りな高域。ローパスフィルターでバッサリカット。
ベース(EQ処理後)強調する帯域
100-200Hz辺り→低音の輪郭が聴こえる帯域。ベースラインが聴こえやすくなる。
3000-4000Hz辺り→ルート弾きでも音抜け良く聴こえるように強調。バキバキした音。
不要な帯域
50Hz以下→キックと被る帯域。ハイパスフィルターでバッサリカット。
5000Hz以上→他の楽器で高域を埋めるため不要。ローパスフィルターでバッサリカット。 - 原曲と合わせるためのミックス
・原曲の音量を下げ、音割れを防止
原曲はマスタリング済みで音量が大きいため、
そのまま演奏トラックを合わせると音割れします。
原曲の音量を下げた分、音量に空きができ、演奏トラックを入れることができます。
ただし、原曲もしっかり聴こえたほうが良いので、-5~-7db位に留めます。
また、マスタートラックにはリミッターを入れ、音割れを防ぎます。
・原曲音源の定位を広げ、自分の演奏トラックを聴こえやすくする
上の弾いてみた動画では、ベースは真ん中に位置させるので、原曲音源の定位を左右に広げ、真ん中の音量を下げています。
そして、空いた中心部分に演奏したベースの音源を入れています。
こうすることで、原曲は左右から、演奏トラックは真ん中からしっかり聴こえるようになります。
(逆に上のギターの動画のように左右に自分の演奏トラックを置くなら、左右を狭め真ん中に寄せます。)
左右の定位を広げる(狭める)VSTエフェクターとしては、ステレオエンハンサーがあります。
Cubase付属のステレオエンハンサーでも問題ありません。 - マスタリング
・原曲トラックと演奏トラックが出力されたマスタートラックに軽くコンプを掛ける
演奏トラックが浮き過ぎないように、かつダイナミクスを失わないように適切に調整します。
・最後にマキシマイザーを掛け、音圧を上げる
マスタリング済みの原曲をそのまま使用しているので、理想の形に帯域は埋められません。
そのため、音圧は綺麗には上がりません。
音圧アップはバランスが崩れない程度にほどほどに。
次回はカメラで撮影した動画を編集し、音声トラックと合わせる動画編集編を解説致します。
以上です。
コメントする
コメント、ご質問は管理人Twitterまでお願い致します。