お世話になっております。 
DTM速報管理人「ロケットえんぴつ3号」です。

今回はニコニコ動画やYoutube等においてよくアップロードされている
「弾いてみた・演奏してみた」動画の作り方を解説させて頂きます。

こちらの管理人が作成したギター、ベース演奏動画をご視聴頂き、
参考になる要素があると判断できる場合、解説記事をご閲覧下さい。

↓ギター



↓ ベース






1記事で書くと内容がビジーになってしまうので、
以下の5記事に分けて解説しようと思います。
  1. 動画撮影方法
    【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「動画の撮り方編」 : DTM速報【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「動画の撮り方編」 : DTM速報 
  2. 録音方法
  3. 【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「録音方法編」 : DTM速報【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「録音方法編」 : DTM速報 
  4. ミックス方法 
  5. 【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「ミックス方法編」 : DTM速報【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「ミックス方法編」 : DTM速報 
  6. 動画編集方法
  7. 【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「動画編集方法編」 : DTM速報【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「動画編集方法編」 : DTM速報 
  8. エンコード・投稿方法 
    【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「エンコード・動画投稿方法編」 : DTM速報【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「エンコード・動画投稿方法編」 : DTM速報 





それでは今回は「3.ミックス方法」を解説致します。

Let Me Hear




①ミックスに必要な機材

  • パソコン、DAWソフト
  • オーディオインターフェイス 
  • ヘッドホン or スピーカー

    機材については録音方法編で解説しているので、割愛します。
    ↓詳しくはこちら 
    【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「録音方法編」 : DTM速報【宅録講座】 弾いてみた動画の作り方 「録音方法編」 : DTM速報 




②弾いてみたのミックスの流れ

  1. 楽器の音作りのためのミックス(イコライザー処理)
    ギター、ベースに求められる帯域を強調し、不要な帯域をカットします。


    ギター(EQ処理後)
    Living Message Gt 周波数特性

    強調する帯域
    150-400Hz辺り→低音域・ロー。ブリッジミュートのズンズンくる帯域。
    400-600Hz辺り→中音域・ミドル。意外と音抜けを良くするために重要な帯域。
    3000-5000Hz辺り→高音域・ハイ。高域の音抜け。コード弾きのキラキラした感じが出る。

    不要な帯域
    60-80Hz以下→ベース、バスドラ等に任せる帯域。ハイパスフィルターでバッサリカット。
    8000-12000Hz以上→耳障りな高域。ローパスフィルターでバッサリカット。

    ベース(EQ処理後)
    Bass 帯域

    強調する帯域
    100-200Hz辺り→低音の輪郭が聴こえる帯域。ベースラインが聴こえやすくなる。
    3000-4000Hz辺り→ルート弾きでも音抜け良く聴こえるように強調。バキバキした音。

    不要な帯域
    50Hz以下→キックと被る帯域。ハイパスフィルターでバッサリカット。
    5000Hz以上→他の楽器で高域を埋めるため不要。ローパスフィルターでバッサリカット。


  2. 原曲と合わせるためのミックス

    原曲の音量を下げ、音割れを防止
     原曲はマスタリング済みで音量が大きいため、
     そのまま演奏トラックを合わせると音割れします。
     原曲の音量を下げた分、音量に空きができ、演奏トラックを入れることができます。
     ただし、原曲もしっかり聴こえたほうが良いので、-5~-7db位に留めます。
     また、マスタートラックにはリミッターを入れ、音割れを防ぎます。

    原曲音源の定位を広げ、自分の演奏トラックを聴こえやすくする
     上の弾いてみた動画では、ベースは真ん中に位置させるので、原曲音源の定位を左右に広げ、真ん中の音量を下げています。
     そして、空いた中心部分に演奏したベースの音源を入れています。
     こうすることで、原曲は左右から、演奏トラックは真ん中からしっかり聴こえるようになります。
      (逆に上のギターの動画のように左右に自分の演奏トラックを置くなら、左右を狭め真ん中に寄せます。)
     
     左右の定位を広げる(狭める)VSTエフェクターとしては、ステレオエンハンサーがあります。
     Cubase付属のステレオエンハンサーでも問題ありません。

    s1-stereo-imager


  3. マスタリング
    原曲トラックと演奏トラックが出力されたマスタートラックに軽くコンプを掛ける
      演奏トラックが浮き過ぎないように、かつダイナミクスを失わないように適切に調整します。

    最後にマキシマイザーを掛け、音圧を上げる
      マスタリング済みの原曲をそのまま使用しているので、理想の形に帯域は埋められません。
     そのため、音圧は綺麗には上がりません。
      音圧アップはバランスが崩れない程度にほどほどに。






次回はカメラで撮影した動画を編集し、音声トラックと合わせる動画編集を解説致します。
以上です。